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世界にその名を知られる通信社のひとつに、ロイター通信が挙げられます。ニュースはもちろん、現在では金融関係の情報や業務を重点的に行う様々な顔を持つ企業として大きなブランド力を持っているため、会社としての歴史や経緯を知っておくと役立つでしょう。
ロイター通信のはじまり
ロイターの歴史は、フランスで報道や通信、さらに経営の基礎を学んだ創業者がロンドンに渡り、正確で迅速なニュースをモットーにした活動で徐々に人気と信頼を集めるようになったのが始まりです。
最盛期にはアメリカ以外の世界ニュース市場を2社の同盟企業と共に独占するなど、世界的なトップブランドとしての地位を確立していました。
数多くのスクープを発信してきましたが徐々に経営が悪化し、現在ではカナダの大企業であるトムソンに買収されています。
世界を股にかけるロイター通信
ロイター通信は、現在では比重が少なくなったものの世界各地で起こっている様々なニュースを報道しています。
このため世界中に支局や提携企業を持っており、その数は約150ヶ国230都市にも及びます。各国の主要なメディアはほぼ全てロイター通信と提携しており、日本でも地方紙を除く主だった新聞社が契約を交わしています。
テレビ番組でもロイターのニュースを度々目にすることがあるので、実は日本人にとって馴染み深い海外企業でもあるのです。
トムソン社による買収
ロイター通信は、経営の悪化などで2007年にカナダの大企業であるトムソン社に買収されています。
これによって企業の名称がトムソンロイターと改められ、金融情報を取り扱う企業としてはアメリカの大手企業を抜いて世界最大の規模と実力を誇る企業へと生まれ変わっています。
ニュース部門は引き続きロイターの名前が残され、編集の権限なども認められているため、トムソンロイターはニュースや編集に関してある程度の独立性を保っています。